3月14日桜も咲き始めた関東、季節外れの雪が降る中、レンジローバーヴェラールで雪山に行ってきた。今年は雪が少なく、ほぼ関東甲信越の山では道路に週末雪が残ることがなかった。マスコミはコロナ一色だが、金曜日にGPVを見てみると、土曜は雨、気温5度、上空の気温も少なく雪になりそうだった、逆に日曜は晴れで雲ひとつない感じの予報であった。 通常天気予報言えば天下の気象庁だが、気象庁の予報は膨大な公的資金を使ってるにも関わらず内容が黒電話並みにローテクだ。情報化社会の現代においては、超絶にチープで全く使えないから、民間かアメリカの情報に頼ってるのが現状だ。 その比較的正確な情報を頼りに関東で冷たい雨が降る中頼もしいレンジローバーを走らせることにした。現在私の車のラインナップはどれも4wdであるが、本格的な雪道に行くとなると、オフロードの老舗ブランドのレンジローバーが間違いない。
空いた高速を走らせると、途中雨から雪になるが、こんな時でも抜群の直進性で、リラックスして走ることができる。レンジローバを購入する時、比較対象の車として、アウディq7 bmw X6 ポルシェカイエン 等があったがどれも運転した時の重量感があり、市街地も含め常に重さを感じて、軽快に気持ちよく走るとはとても言えない感覚があった。
レンジローバーヴェラールは大きさこそ、ライバルと同じだが、アルミのボディとしょぼい軽量なエンジン、電子制御サスペンションのおかげで、スポーツカー顔負けのハンドリングを披露する。これは本家のなせる技かもしれないが 一日の長ではなく、相当なアドバンテージを感じる。レンジローバー全般にそうかというと、ヴェラールだけはレンジローバースポーツに勝る大柄な車体だが、1960kgと2トンを切るレンジローバー最軽量の車体の為、更にそう感じる。このクラスのSUVは大体2200kgであって1割も軽いのである。車は軽いほうがいい。
そんなことを考えながら 走ると、景色は雪景色になってきた。ヨーロッパ車も最近オーディオ品質が上がり、メリディアンのサウンドに耳を傾けながら、移りゆくパノラマ景色を堪能し、快適に走れば、高速出口だ。タイヤはオールシーズンだが、高速巡航に全く不満がない。
峠に入ると、大柄な車体にも関わらずロールを許しながらも、快適で軽快に走る。ダイナミックモードにしてダンパーを固めても乗り味はそうは変わらない。SUVで軽快な走りというのは変かもしれないが、少なくとも、以前乗っていた大型のセダンであるA8と同じくらいに軽快だから恐れ入る。本来車はサスペンションストロークは大きく、ロールセンターがコーナリングセンターに近いほうが良く、慣性モーメントが小さいほうが、理論上軽快である。最近の車はデザイン重視の為もあるが、サスペンションストロークが少ない傾向にあって、乗り心地とスタビリティを満足させるのが難しい。その為天下の宝刀が電子制御サスペンションなのだが、絶対容量が違うので、同じ電制サスどうして比べると、バネ下のボリュームがあったほうが良い。全く異なるジャンルだが、フェラーリはその手の車としては、ホイールとタイヤの隙間が広くカッコは悪いが、サスペンションストロークが長く乗り心地を改善出来る。スーパーカー乗りも我慢できる程度の快適性は必須で重要な時代だ。
ドライと雪道が混ざるビーナスラインを走りながらなるほど最近のスポーツカーメーカは、この世の車好きのおじさんの為に、高級SUVを作るわけだなと改めて感じたわけだが。開発陣も年齢層上がるから、本当の意味で快適でそこそこ楽しい車となると、この手の車をリリースせざるを得ないんだろうな。などと思いながら走っていたという事にしておこう。

標高1300mを超えると完全に雪道になって、少し湿った滑りやすい雪だが、不安は感じない。 こういう時は子ども心に意味もなく雪道をひたすら走りたかったりもする。

ちょっと雪が深いところに行っては走ったりして、結構楽しい。ドライでもそうなのだが、ヴェラールはアンダーではなくオーバーステア楽しめて、雪道でもきっちりテールスライドを楽しめるが、直ぐに車に叱られてしまう。 今までこの手の車としては、フォルクスワーゲンオールトラック、アウディオールロードクワトロなどを乗ってきたが、4WDの制御性能は、圧倒的にレンジローバーが上で、 トラクションが抜けるタイヤがあっても即時に他のタイヤにトラクションを切り替えて前進することができる。又ヒルディセントコントロールは下り坂で自動ブレーキで速度コントロールするので安心だ。そんな全輪駆動の恩恵は満足のいくものである。逆に滑りやすいウェットのパーキング等に於いてスキール音で苦手な局面もあるが、圧倒的に頼もしい。
最近乗ったランボルギーニウルスも良いが、こんな所には来れるけれども、実際は来ないだろうから、この手の高級SUVの使用用途は本来の性能を日本では活かせない気がする。エキゾースト音は悪くは無かったが、鳴り物入りデビューした当初、一時はプレミアがついたほどだが、都会に生息する車だし、そうかと言って、大きいので、実際に山にも行けない、都会も狭い、地方でも裏道いけない、駐車すら困難だから、全然UVじゃ無い。パワーもあるし運動性能も良いのだが、自己満足だけで、私には全くもって宝のもちぐされ的な車だ。

見た目派手だし、見切りも悪いし、とにかく大きすぎるのだ。 それに比べてちょっと見渡すと、アストンマーチンDBXはデザインも良いし、大きさも実用ギリギリの範囲だしパワーも十分、内装も凄まじくオシャレだ。 AMGのエンジンとかあーだこーだ言ったって、すべてのデザインが良ければ、帳消しで、できれば今一番欲しいSUVだ。冷静になれば価格がヴェラールの2倍以上だし、見切りが悪いとか、イヤイヤ、そんなことより、とてもこんな車を汚すことなんて出来ないから、所有する意味がないかもしれない。でも試乗はしよう。

なんだか車高が高い車もそれなりにデザインすれば、かっこよく見えるな。そろそろフェラーリからもSUVが出るから、全メーカ揃うわけで、速くてカッコよければ窮屈で快適じゃなくても良いというだけでは、自動車メーカーはビジネスが成り立たない時代になってきたのだ。もはやそんなことは通り越して、電動化が当たり前になりそうだから、最新トレンドはPHEV SUV =PHSUVの時代かもしれない。ただし日本ではインフラがまだまだなので、使えないが周りは電動化傾注だ。
さて目的は雪山だったのだが、夜中近くの駐車場で星を見ながら走ったり双眼鏡で星を見たり、素晴らしかった。朝になると、真っ青な青空が広がっていた。

ロープウェーで一気に標高2300mまで駆け上がり、 そこから1mは積もってるであろう雪道を歩くと絶景。
遠く御嶽山 中央アルプス 南アルプス 北アルプスまで望むことができた。今年はもう雪山アルプスは見れないと思っていただけに、幸せな気分になれる。 こんな時は過剰な反応のコロナのことも忘れるし、ここには存在しない。
昨日の雪で化粧された山々 自然は素晴らしい。雲がなければ軽井沢の町が見えるはずだ。
途中山小屋で一休みして、峠を超えると、秩父連山から浅間山まで見えた。素晴らしい景色だ。 ここまで歩いてきた甲斐がある。 今回のコロナ騒ぎはここにはない。山小屋も今の脆弱なマーケットの影響もない。自家発電でバイオトイレであって、テレビもない。全くもってゼロ炭素とは言えないが、最終的に生き残れるのはこういう山奥かもしれない。本当のバイオハザードはあと1000年は起きないとは思うが、あらゆるものが自由に手に入る現代はそれが当たり前だからこそ、全てが脆弱になっている気がする。
ここに居るとコロナの事は忘れてしまって、そろそろ収束してもいい頃な、なんて思うのだが、もう大量破壊兵器なんてナンセンスだし、これだけテクノロジーが進んでも、一言脆弱の極みだと思う。人によってはアイフォンがなんとかしてくれるなんて思ってるかもしれない。
気分も変えて、ロープウェー基地から一旦降りて、スキーを担いで再度山頂駅に行き。スキーを堪能。 ロープウェーはそこそこ混んでいたが、何時もの50%くらいだろうか。 都心もそうだが、これで経済が成り立つならアリかもしれない。


いつもなら混雑する高速も思ったほどでもなく、無事帰宅。パワーは無いし、エキゾースト音も良く無いが、荷物も乗って、全天候、ドライブも楽しめ快適に楽しく移動するならこの車が一番いい。燃費は軽油で平均15km 高速だけならリッター18kmは走るので、満タンで1000kmも走る。1キロあたりたったの8円で、単純な比較ではphevの方が良いが、バッテリーの償却コストや、車体のコストアップを考えると、ディーゼルのコストパフォーマンスは極めて高く現実的だ。電動化の流れだが、まだまだ化石燃料に頼っており、電気も90%は化石燃料で作られいるのだから、この現状を踏まえると現時点ディーゼルに勝るものは無いが、コスパだけならフィット等コンパクトハイブリットや軽自動車がお得だから、偉そうな事は言えません。
トムクルさんのブログ、とても興味深く拝見させて頂いてはおりますが、車の話題については(バイクもですが)、手が届かない車種ばかりで、コメントのしようがないというのが本音です😅
しかし、雪道を車で走るのは、すごく楽しいですよね❗️
私も昔、北軽井沢の峠で、けっこうな雪が降っている日に、無謀にも国産のFRに乗って、スタットレスタイヤだけで、除雪車を追い越してしまった時は、かなり後悔しましたが、それでも、スタックせずに、車体が横を向きながらも、何とかカウンター当てっぱなしで、登って行けたのを懐かしく思い出しました😂
雪道は、低速でもドリフトできるし、タイヤも摩耗しないので、車で遊ぶと楽しいです。
そいういえば、久しく、雪道走行してないなぁ。走りたいなぁ…
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こんばんは コメントありがとうございます。雪道楽しいですよね。 閉鎖された雪道をスキーもしないで一日走ってたこともあります。 北関東が羨ましい。関東豪雪の時5年くらい前でしょうか? 女神湖から望月を抜けて、峠を越え下仁田に抜けて ひたすら下道を家まで帰ったことがあります。 軽井沢の峠といえば 二度上峠でしょうか? 懐かしいな。 軽井沢側は広いので、よく雪道堪能のために行ってました。汗
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二度上峠の雪道なんて、怖すぎます(笑)
長野原に抜ける、国道146号でした。
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