桜が散り始めた季節、ファンテックキャバレロスクランブラー250に試乗してきた。あまり聞かない名前だが、バイク好きのおじさんなら分かるはず。1970から1980年代にかけてオフロードで名を馳せた、イタリアのバイクメーカーだ。ベータやガスガス、ヤマハやホンダ等と並んでトライアルでは、トップメーカだった。その頃私はTY50とかDT125などに乗って山をかけて抜けてた訳だけど、イタリアのバイクなんて夢の夢だった。
そして今ファンテックがレトロなデザインのスクランブラータイプのバイクを 去年発売した。
なんだか今頃感があるが、いまいち面白く無いMT25の買い替えを検討中だったので、試乗車があるという人里離れたところにあるショップに行ってきた。
一見見た感じでは古めのデザインだが、最近のガンダムチックなデザインよりバイクらしくて好感が持てる。それでいてABS等もついてるしブレーキはペータルディスクのラジアルマウントだし、リンクサスにオーリンズ風倒立フロントフォークと長めのスイングアームで、足回りのアピールもしっかりしている。ピポットも削り出し、三又も削り出し、倒立フォークはオーリンズ風、カーボンパーツのガード等、バイク本体は比較的高価だが所有感を満足させる。燃料タンクも無給油12リットルで十分、何しろ車重が150kgとまあ軽いのも良い。
早速試乗してみることとした、 バイクは試乗しないと判らない、とにかく乗り手とのマッチングが必要だし、バイクは体で操るものだから、フィーリングは重要だ。

ショップの前は楽しいワインディングだ。 足つきはまあ良い。少し太めだが両足がしっかり着くし、軽いから不安がない。走り出しはスムーズ単気筒らしいトルク感でスタートできる。
パワーは25馬力と非力だから、最初からフルスロットルだ。 パワーは無いが、実用域のトルクの出がいいので、遅い感じはしない、回し始めはMTと同じくらいだろうか、アローのスペシャルエキゾーストから出る音も気分を盛り上げる。
コーナーは少しふわふわする感じで攻めきれない、ハングオフは少し怖い、全体的に減衰が低い感じだ、これは大誤算で、私のシェルコやMTの方がソリッドで決めたラインにきっちりトレースしてくれる。 またコーナーで ギコギコ音がするのも気になる、サスが動きすぎて、どこかに擦っているようだ。これは固有の問題だろうが、セッティングで改善するかどうかは不明だ。
パワーは無いがデザインも質感もいいし、お散歩バイクとして追い越しや、コーナを責めるようなことをしなければオンオフ両方行ける万能さがある。止めて見ても中々良い。バイクは写真映りも重要だ。
問題もあるがここはテクニックとセッティングでカバーするとして、ショップに到着。ニュートラルに入れようとするが入らない。なんだかすごく難しい。シェルコだってスコスコ入るのに、硬いし、足首を痛めそうだ。でもとりあえず保留として、自宅に戻って改めてシェルコに乗って見た。パワーは1.5倍以上くらいかな。コーナもピタッとしてる。ギヤの入りもいい。このエンジン積んで欲しいなんて思ったけど、結局デザインだけでは決まらずに買い替えとは成らなかった。悲しい。もう少し国産250は頑張って欲しいなーと思う。なんだかみんな安っぽくて、実際安いんだけど、それでも軽自動車に比べれば法外に高い。バイクが増えればいいなんて思わないけど、ランニングコストも低くて、環境にも優しい、このクラスのバイクを増やして欲しいと思う。
こんにちは。
「ファンテックキャバレロスクランブラー250」、お洒落な単気筒ですね。
さすがはイタリアン。
250も1台くらいあると楽しそうですね。
そういえは…
2020年4月発売予定だった、ハスクバーナのストリートモデル、VITPILEN(ヴィットピレン)とSVARTPILEN(スヴァルトピレン)の250は、日本に入ってきているのでしょうか??
私は、250ccの単気筒では、そのあたりに興味があります!
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こんにちは 250はチョイ乗りとか、静かに走りたいときはいいですね。特に国産は排気音が静かなのが良いです。 ハスクありますねー 4月発売ならないかもしれないですね。 ハスクの250は装備の割に安いですね。モトコルセのチタンエキゾーストと同じくらいです。でもちょっと可愛くないけど。個性的。
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