何が緊急だか判らない緊急事態宣言も解除され、2台のブルターレでクリスタルツーリングしてきた。 何と言ってもこの日は朝からとても天気が良く、抜けるような青空と程よい空気感がツーリングを誘う日だった。 そうと決まれば行くしかない。あのヒーロー氏と藤野パーキングに9時半待ち合わせで、1都県を跨いだツーリングに出発。
藤野のパーキングで、インカム接続と軽い朝食という儀式を済ませいざ出発。軽い朝食は飲食店休業の可能性がある今は必須だ。 上野原で降りていつものルートを走る。最高!気持ちが良すぎる、ツインブルターレ、この二台ちょっと説明すると、アグスタのブルターレとしてラインアップされてる4気筒版と3気筒版だ。一台はフェラーリ設計の1090cc4気筒で、もう一台はそれを3/4にした800cc3気筒であり、見た目の車格は随分異なる。4気筒はあのタンブリーニがデザインし美術館にも飾られ、走る芸術品と言われるオリジナルブルターレのマイナーチェンジ版だ。方や、800ロッソはカジバグルーへの統合後デザインされた、今風にアレンジされた派生モデルである。
ライダー交代して乗り比べてみよう。800に乗ってみると、まず最初に思うのはその軽さである。 絶対的な重さは兄貴183k 弟175kと然程変わらないが、走り出した瞬間に全く異なる印象だ。800は軽くオフ車みたいな感じで、とにかく全ての動きが軽い。1090はどっしりしていて、全てが重い感じだ。当然走り方もだいぶ異なり、積極的に体を動かして曲がる1090に対して、800はなんとなく気持ちさえあれば曲がっていく感じだ。個人的には積極的なアクションで曲げていきたいから、1090の方が好みだが、800は敷居が低く乗り易い。エンジンも同様、超絶トルクでグワッとパワーが出て、下からどこでも加速していく大排気量特有の1090に対して、軽くビュビュン回りフレキシビリティのある、歯切れのある800という感じだ。 どちらもパワーは十分で日本では800くらいが丁度いい。4気筒と3気筒の差は音が若干異なるが、3気筒がパルス感豊富かとえいばそうでもない。どちらも良いエンジンだ。
こうやってマシンを交換して走るのは楽しい。バイクは車以上に特性が異なるので、奥が深い。青い空と白い雲が眩しい。まだまだ序盤というのがにやけて来る。先はまだ長いのだ。
柳沢峠を越えフルーツラインを通り、クリスタルラインに入る。自粛の影響か、道が汚い。こういう時はオフ車が最高だと思う。お気に入りの絶景ポイントに到着、新緑も終わり、緑が濃い。濃い緑と澄んだ青に白のアクセントが目に焼きつく。写真を撮って忘れていく記憶にフラグを付けよう。 さらに高度を上げていく。途中日本で一番高い道路に続くゲートに到着、ここを通れれば、僅か15分で長野に入れる。
記憶も霞む頃は、東京から一番距離が近いスキー場だった早乙女高原を抜けて、クリスタルラインを進む。ここまで来ると新緑の場所もあるし、桜も咲いている。
峠を抜けると絶景が見える、ここから見える景色は長野県だ。なんだか雲行きがあやしいが、気にせず進む、雲行きよりもお腹が怪しい、お腹がすいてきた、この先の奥深い山にポツンとある藤原庵に向かう事とした。
謎の藤原庵は混んでたので、第二候補の大黒屋に向かう。コロナで休業とか思ったが、休みなしで営業してたらしい。偉い。 ここでお気に入りの放蕩とお餅を食べる。かぼちゃが溶け込んだ汁が旨い。久しぶりにも関わらず店のおばさんが覚えててくれたのが嬉しい。コロナで営業してたなら、もっと早く行けば良かった。食べてる間に曇がもくもく出てきて、降雨マップを見てみる、この時期このエリアは鬼門だ。まだ大丈夫そうなので、ホッチ峠を抜けて、長野方面に向かう。途中日本で一番日照時間が長い村を通過。 流石に晴れてる。
そこから大好きな信州峠に向かう。ここからの道は本当に素晴らしい、絶景ルートだ。
軽く写真を撮って先を急ぐ、雲が厚いが、目の前の峠を抜ければ、空気の不安定な山岳地帯を抜けるので、雨の心配はないはずだ。峠で写真を撮る、いつもの撮影スポットだ。今にも降りそうな雲なので先へ進むと、通行止め。峠の入り口で出して欲しい。
越えた側は明るいが、この先は雨宿りするような場所もない、万が一本当に通れなければびしょ濡れだ、日本海と太平洋の境の山の中でずぶ濡れは避けたい。そうのしてるうちにポツポツきた。撤退を決めて降る、2kくらい進んでそこそこ降ってきた、途中にある農業倉庫を目指す。時間10ミリ位の雨で倉庫に滑り込んだあとは50ミリくらいになってもう凄い状態危機一髪。
すごい雨でも助かった、ある意味判断が正しい。5秒も外にいれない降雨量だ。ここで約1時間避難、気温が10度以上下がってめちゃ寒い、少し小降りになったので、出発。進行方向の降雨レーダはクリアだし、ここで待ってたら、あと1時間は出れない気がする。途中川のような道路を走る、10分程で抜けたがバイクの泥はねがすごい。

国道141に合流する手前で、完全に雨が止んだ、その境界面で写真を撮る。道路の半分は濡れ半分は乾いてる、面白い現象だ綺麗に境界が見えるのは珍しい。この先は曇りか晴れエリアだ、高度も高い為に気温が低く寒い。高度を下げる為に出発、ワインディングが気持ちいい。高度を下げると、ほんのり暖かい感じだ、この先佐久まではちんたら長いのが国道141の嫌いなところ、面白くない。だらだら走ってると、高速入り口と書いてある、うむむなんだこれりゃいつの間に伸びてたの?、中部横断自動車道 八千代インター始点から入る。こりゃ快適だ。一気に佐久を抜けあっと言う間に上信越道に入る。でも本当は254の下道抜けて帰りたかったけど、行き過ぎてしまった、既に6時近く、途中お腹も空いたので、佐久平パーキングに寄る。誰もいない食堂で暖かいうどんを啜る。こういう時はなんでも美味い。相変わらずコロナで人が居ないな!
うどんを食べてる間に最後のコースを練る。etc出口で降りて、名もない峠を抜けて下仁田に出れるルート発見、素晴らしい。そうと決まれば最後のミッション、蛍の光が聞こえるが、まだまだ走るよってことで、出発。
大正解、少し狭いが、素晴らしい景色を堪能できる道だった、荒船山を間近に見れて牛も見れるし、野生の鹿も歩いてる。明るい時もう一度行きたい。新ツーリングルートに登録だ。それにしても暗くなるまで良く走ったな、夏至近いこの時期しかこんなことは出来ない。下仁田に着く頃は、7時過ぎてもう暗くなっていた、ヒーロー氏とはここで別れて、高速で帰路に着く、お疲れさん。
途中パーキングに寄る、コロナの影響でまだまだ車が少ない、気持ち悪い。上信越道は前後に車が走っていなくて、怖かった、通常なら渋滞しててもおかしくないのに、首都消失したかと思う位。 家に着いたら8時30分、トータル11時間30分の旅だった。距離は520kmで平均時速は60k程度だ。流石に疲れたツーリングだったが、相変わらず楽しかったな。自宅でバイクを洗って風呂に入ると程よく疲れた体が心地いい。朝6時に出れば家着いてもまだ明るくて、自転車で散歩もできるのだからこの時期凄い。
トムクルさん、クリスタルツーリングお疲れさまでした!
給油も2回し、けっこうな距離を走ったので、かなり疲れました。
出発前は、暑さを覚悟してでかけたのですが、途中、雨に降られたときは、寒かったですね!
これも、車では体験できない、バイクならではの、いい思い出です。
乗せてもらった1090は、かなりパワフルですね!
同じブルターレでも、まったく違う乗り味でした。
また、やはり、バックステップはいいですね。
私のロッソも、いずれは、バックステップに変えようと思います。
そして、コーナリング指導もありがとうございました。
また、よろしくお願いします!
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