気がついたら総理が辞めるって事になって、色々忙しい今日この頃だけど、思い返して終盤の10日目を書こう。古い家での目覚めは独特だ、天井も低く開口も少ない、見える中庭には陽の光も少なく、朝陽の感じが柔らかい。ヒノキ風呂で朝湯を済ました後は古い町並みを見ながらの朝食。これもまた風情があっていい。それにしても外は暑そうだ。
日本的な朝食を食べて外に繰り出す。青空に白い壁が映える。物流の要となった水路に樹木、白い壁、どれも合理的だ。
そして人が殆どいない。気持ち悪い倉敷だ。 観光の船に乗って話を聞く、こういう所で話を聞くと、この場所に纏わる情報によって、見える景色が変わるって来るのが面白い。観光する時は前知識や現地でのガイドは旅を豊かにする。
思う存分倉敷を楽しんだら、今日のメインである姫路城に向かう。途中吉備団子で有名な吉備路を経由することにした。 吉備路でなんとまた五重塔発見。これで6箇所目だ。
それにしても暑い、とはいえまだ気温は30度本当にここまでラッキーだ、これ以上気温が高いと観光もままならない。吉備津神社に向かう。あの吉備団子の場所だ。
意味のない長い廊下が謎なこの神社何と言っても構造が不思議。昔の人は頭が良いのか悪いのか全く分からない。おこしにつけた吉備団子所縁の場所を離れて姫路城に向かう。
人もまばらな姫路城、今日は何曜日だっけ?土曜だよね。しかも夏休みシーズン最高の晴れ。こんな経験は2度と出来ないかもしれない、念願姫路城に入る。そこはレプリカではない江戸時代から続く素晴らしい建築の姿があった。コンクリートで修復された城は全くもって、価値がないと思うくらいにここは素晴らしい。
相変わらず人が少ない、いや少ないというより居ないに等しい。それにしてもこんな建物よく作った物だな、何と言っても木製なんだから、驚異的だ。そして驚くのが近年これを全部分解して、同じように立て直ししたんだから、それも凄い。コンクリートにされなくて良かった。
どれもこれも感動、ここ寒い時にもう一度きたい、寒い時と暑い時ではこういう木造建築はその真価を問われる、設計がいいと、ガラスもないのに内部の温度は意外にも過ごしやすい環境だ。
あーあ誰も居ない。気持ち悪い凄い経験、素晴らしすぎる。 石垣の下側5mくらいが変色して流のが気になる。 石の材質が違うのだろうか、そうだとしたら興味深い。特にこの時期は石が少なかったらしく、石臼が混じっていたり古墳から出た石棺を材料にしている。
閉館時間まで堪能して、ミッション達成。五重塔も観れたし、姫路城も堪能。最後の宿泊地は神戸のベイコートに向かう事にする。
明るいうちにベイコート倶楽部到着、会員制のホテルだからこそ出来る素晴らしい建物で、贅沢だ。今までの宿とは全く違って近代的でまさにセレブ専用の宿泊施設だ。東京にもお台場ベイコートがあるが、同じく豪華だがお忍び感強くて開放的じゃない。そういう点では今年の9月オープンの横浜ベイコートクラブはコンセプトがこれに近いので、泊まるの楽しみだ。
今日の食事は名門芦屋ヨットクラブのレストランで食事、セレブが通うクラブだけあって、妥協なく美味しい、コロナで始まったこの旅、コロナでしか味わえない貴重な体験ばかりだ、そんな最後の夜は偶々メニューにあったコロナビールで乾杯だ。空調が極めて静かな室内で、この度最高の格別に素晴らしいベットに入れば、5分で就寝お疲れさん。