毎年欠かさず行ってる神代桜。コロナで外出自粛の中、意外に交通量のある高速を走る、高速が若干空いてるくらいで、何時もと全く変わらない景色が広がる、比較的静かな車内からは、メリディアンのスピーカーを通してお気に入りの音楽が流れ、過ぎ行く景色は新緑とまだ咲き残る花が美しい。ウインドウ面積が大きくルーミックな室内と、楽なポジションは長距離ドライブには最高の相棒だ。コロナで日本が荒廃しても燃料さえあれば、どこでも行けそうなレンジは心強い。景色と音楽を堪能してたら、あっという間に須玉だ。ここに日本一長寿であろう2000年の時を刻む桜がある。こんな時にと思う人もいるだろうが、家にいても、買い物に一回行くよりはましだ。
途中好きな撮影スポットに寄る。ここは水車と甲斐駒ヶ岳と桜が見れる絶景スポットだ。それにしても川の表情が険しいが、樹木が復活している。生命力は素晴らしい。
2000年以上も咲き続けていると言うのが凄い。日本の歴史と言ってもいい。遡れば、弥生時代後期、から現代までだ。少しずつ形を変えていきながらも現代に生きている。
去年と比べると枝が一本少ない、調べたらやはり少ないが、言われなければこんな大事な事も気がつかないかもしれない。どうも去年の台風かと思われるが、これだけ老木であっても、人工物に支えられながらでも耐えているのが凄い。美しい花が咲く木がこれ程に長寿であると言うのは、奇跡としか言いようがない。人間も同じだ、長く行く抜くためには支えなければならない。お互い、これで幸せなのだろうか。
到着するといつもは出店も出てるし、有料駐車場も大繁盛だが、今日は去年の2割程度の人しか居ない。マスコミによってメジャーになる前の神代桜を想像させた。出店が出ると発電機の音はうるさいし、人が多く風情を感じ取りにくいが、貴重な体験が出来た。
天気も素晴らしく、今年も本当にいいチャンスがに巡り会えた、韮崎は晴れが多いとお言っても休日と晴れと、満開が重なる可能性は少ない。ここにきたら合わせて行きたいところがある。真原の桜並木だ。神代桜と同時に見れる可能性はさらに少ないところだ。
正確な天気予報によれば2時頃から雲が多くなるので、遅めの昼食を取る。ここはバイクツーリングでもよく行くが行きつけの店だ。この時期営業するか心配だったが、通常営業していた。
途中長い直線を進むが、自分のいる位置を境目に天気が異なる、北は晴れて南は曇りってきた。甲斐駒ヶ岳登山口に急ごう。 そこには古い吊り橋があり、清流が流れている。
駐車場から歩いて10分くらい清流と山桜を堪能した。雲が増えてきたので帰ることとした、いつもより空いている高速を走り、約1時間で東京都に入った。こんな時でも覆面は多いのは、春の交通安全運動の為だ。これがイベントだったら中止だがそこはそうはならない。警察も商売上がったりだが、これによって明らかにコロナ犠牲者より、交通事故での犠牲者は減っている可能性もあり、人口は増えてるかもしれない。そんな側面もあるが、今回全くもってストレスフリーで今年最後と思われる桜を堪能できたのは、本当に幸運だった。